消毒の定義
微生物(細菌、真菌、原虫、スピロヘーター、ビールス、リケッチャ)を殺す働きを殺菌作用といい、その殺す強さの程度によって消毒と、滅菌に区別される。
消毒・・・微生物の中で病原性のある病原体を殺すか、その病原体を弱めるかして感染力をなくすこと
滅菌・・・すべての微生物及び芽胞を殺滅して完全に無菌状態にすること
洗浄・・・流水と洗浄剤を用いて汚染を先に落とすこと
消毒の必要性
動物が生息し得る所、動物の体表、体内を問わず、至る所に病原体はいると考えるべきである
→口は病の入口
消化器伝染病・・・赤痢、腸チフス、流行性肝炎等
咽頭や上気道粘膜から感染する諸々の伝染病・・・ジフテリア、麻疹、風疹、ポリオ等
ユニバーサルプレコーション(標準予防策)
患者の保有しているかもしれない病原体は未固定として、全ての湿性の血液、体液、排泄物は感染の可能性があるものとして取り扱うという考え方(標準予防策)
歯科の滅菌、消毒、洗浄の考え方
滅菌消毒の必要なもの、滅菌消毒の必要のないもの(洗浄及び乾燥でよいもの)が混在している
歯科領域の場合手指、器具から患者に直接感染する可能性があるため、できるだけ無菌的な治療を行う必要がある
①器械的方法・・・洗浄やブラシによる洗浄
②物理的方法
・煮沸消毒・・・熱湯100℃で15~20分間
・火焔滅菌・・・20秒以上熱する
・乾熱滅菌・・・160℃で60~90分間
・高圧蒸気滅菌法(オートクレーブ)・・・121℃以上金属15分/ガーゼ25分
・ガス滅菌・・・60℃で8時間
③化学的方法・・・薬液の化学反応による消毒
消毒剤の三要素
・濃度(決められた正しい濃度で使用する)
・時間(微生物に対して十分な浸漬時間をとる)
・温度(一般に高い方が効果的で20℃以上が望ましい)
汚染を最小限にするための注意点
⒈口腔内の感染を少なくするため、洗口を原則
⒉タービン、超音波スケーラーのエアゾルが最小になるようバキューム操作に努める
⒊3ウェイシリンジ操作時の飛沫(目、顔、髪)が最小になるようバキューム操作に努める
⒋器具、器材の補充(カートリッジ等)は手指汚染のない術者かアシスタントが行う
⒌汚染されたグローブや器具類の触れる部位を把握して限定する
⒍血液、体液が触れる恐れがある場合、グローブを着用
※付着時、状況によって即座に洗浄、消毒などの適切な処置を行う
⒎グローブ破損時、再度手洗いから始める
⒏サックバック対策として患者終了時に10秒間の空回しを行う
⒐写真撮影、ノート記入は手指汚染のない術者やアシスタントが行う
薬品の取り扱い上の一般的心得
・歯科医師の指示に従うこと
・薬物の名前を覚えること(薬局名と売薬名を区別して覚える)
・薬物の使用目的、使用方法、副作用などを知っておくこと
・毒薬、劇薬か普通薬か区別して取り扱うこと
薬事法によるラベル表示
毒薬→黒字に白枠白字
劇薬→白地に赤枠赤字
普通薬→白地に黒枠黒字
長くなったので続きは明日以降に、更新します。