第一章 秘書の資質
Section2 秘書の基本心得
2.補佐役としての秘書
・・・秘書は上司の補佐役
よりよい補佐役になるためのポイント
★上司の指示、意向を優先する
・勤務時間外の仕事であっても、必要があれば上司の指示を優先させる。
・上司が本来の業務に専念できるように、上司の私用や身の回りの世話を行うのも仕事の内である。
・自分の上司以外の人から依頼された仕事は、上司の了解を得てから行う。
★上司をわずらわせない
・秘書の職務範囲内の仕事については、上司の要望に沿うよう自分で工夫し、的確な処理方法をとる。細かいことでその都度上司をわずらわせない。
★秘書の職務範囲を認識し、範囲を超える決定をしてはならない
〈秘書の職務範囲内〉
・日常業務の工夫・改善。
・指示の優先順位を決定する(判断できないときは上司に確認)。
・会社の業務や、その背景となる社会・経済情勢について学ぶ。
・上司に意見を求められたら、自分の立場をわきまえたうえで述べる。
〈秘書の職務範囲外〉
・スケジュールや面会の決定など、意思決定に関すること。特に、人・物・金・情報に関わる決定はできない。
・上司の間違いを指摘する(あきらかに上司にとってマイナスとなることなら、「これでよろしいでしょうか」などと確認する形をとる)。
・・・上司を理解する
上司について秘書が知っておきたい基本情報
仕事ー社内の地位、職歴、国内外勤務歴、職務内容、所属団体、専門分野、人脈、社会活動など。
生活環境ー住環境(現住所や利用駅など)、本籍地、家族構成など。
人物特性ー学歴、研究分野、関心事、購読している新聞・雑誌、趣味、嗜好、スポーツ、性格、健康状態など。
その他ーパスポート番号、運転手、かかりつけ医師の連絡先など。
上級秘書が押さえておきたい事柄
仕事ー現在の仕事内容と方向性、仕事の優先順位の基準、指示の出し方、部下や秘書への仕事の任せ方。
時間ー意識(時間に余裕を持たせた予定・行動を好むなど)、集中力の高い時間帯、スケジュール変更時の方針、効率・効果性、プライベートの重要度。
交友関係ー懇意な友人、アポイントなしの来客への対応のしかた、人との関わりがきめ細やかか、人との交流を好んでするか。
★上司の健康管理
・かかりつけの病院、主治医の連絡先を控えておく。
・健康保険証の番号を控えておく。
・薬の服用時刻に気をつける。
・応急手当ての知識を持つ。
・成人病など気をつけなければならない病気の知識を持つ。
・救急薬品を常備しておく。
・体調の悪いときは、上司の奥様と連絡を密にとることもある。
・・・望まれる先見性と主体性